ルーする物事も、子どもの食いつきはバツグンだったりしますよね。
今日は、子どもを利用したマーケティングってずるいよね、という話です。
それは2024年夏のことでした
わたし、土用の丑の日は外すにせよ。
それくらいの時期にはうなぎを食べに行きたいんですよ~。
現在8歳になった長女が赤ちゃんの頃は、お祭りの日にうなぎを食べに行っていたんですけど。
おいしいうなぎ屋さんって、子ども用のメニューが無かったりするんですよね。
天丼とかお刺身とかあればまだしも、お気に入りのうなぎ屋さんのメニューは
うな丼
うな重
この2種類。
3歳くらいまでは、ちょっと微妙・・・。
と言う訳で、しばらくお店のうなぎからは足が遠のいていたんです。
しかし、上の子が8歳、下の子が5歳になるということで。
そろそろうなぎも食べたーーーーーい!!!ということで。
今までは隣の市にある有名なうなぎ屋さんに行っていたのですが、
反対側の市にあるうなぎ屋さんに行ってみることにしたんですよ。
その時のお話です。
うなぎはうまい
いつものうなぎ屋さんは、近くに市営の駐車場があったんですけど、
今回のお店は小さいお店で、ちょうど駐車場がいっぱい。
と言うわけで、諦めて近くにヤ●ダ電気があったので、帰りに何か買って帰ることにしたんですよ。
うなぎはめちゃくちゃおいしくて!
長女も大満足。
「誕生日の日の夕ご飯は、毎年ここのうなぎがいいなぁ」と言い出す始末。
いやいや、一人3000円くらいするから、4人で食べたらなかなかの値段よ?
ちょっと豪華にお刺身買うから、手巻き寿司くらいにしてよと交渉するという一幕も。
和風ファミレスなんかでもうな丼ありますけど、やっぱりうなぎ屋さんは違いますね。
小さくて風情のあるたたずまいに、
おじいちゃんが注文を受けるとテキパキとうなぎを焼き始めるんですよ。
しばらくすると漂う、甘い香り・・・。
「早く食べたい!まだ来ないの?」と騒ぎそうになる子どもたちを、
塗り絵とシール貼りでごまかし。
(「いいお店に来るには、ちゃんと待てないとだめだよ」という話も)
いやはや。確かに毎年食べたいと思うお味でした。
そして事件?は電機屋で起きた
2時間くらいは無料だったんですけど、やっぱり何か買わないとね、ということで。
ヤ●ダ電気に戻ったゆうか一家。
ちょうどiPhoneの充電用のケーブルが壊れた所だったので買ったんですけど、
そしたらレジでポイントカードはお作りしますかって聞かれんです。
でも、そんなに来ないので、「ああ、結構です。いりません」って言ったんですね。
ポイントカード増やしたくないのと、リスト取られるって言うのも分かってるからなんか嫌だったんですよ。
そしたら敵もさるものながら、次の策があって。
それが・・・
子ども用のポイントカード。
来店して、買い物をしなくても来店するだけで、来店するとお店の入り口にあるスロットみたいなゲームができるんですって。
それでポイントが貯まると、おもちゃとか、いいものだとニンテンドーswitchとかが貰えるんだそうです。
これは、「買わなくても、お店に来ればいい」というのがミソ。
来るだけでゲームができて、しかもそれで集めたらポイントが貯まると、めっちゃいいものがもらえますみたいな。
子ども、食いつきますよね・・・。
VS・長女
隣で話を聞いていた長女、もちろん「えーそれ欲しいやりたい!!!!」となり。
まぁ、欲しいって言いますよね普通に。
えーって思いながら、じゃあお願いしますって言って、それを申し込んでしまったというわけなんです。
結局ポイントカードを作るにあたって、子どもの名前と住所と電話番号ということでリストを取られたのでした。
電気屋さんがゲットしたもの
電気屋さんは、これで2つのマーケティング的優位性を取ったんですよね。
1つ目は、リストを取れたということ。
誕生日とか住所とか。ダイレクトメール来るんだろうな・・・と思っております。
2つ目は来店機会を増やすということ。
多分この施策のポイントは、買い物をしなくてもいいというところだと思うんですね。
顧客との関係性を作るには、タッチポイントという、顧客との接点をいかにして作るかというのが非常に重要なんです。
たとえば、「顧客の目に触れる回数を増やす」「来店機会を増やす」でもいいですし。
それ以外に、こんなのもタッチポイントです。
- テレビCM
- ダイレクトメール
- メルマガ
- LINE配信
広告と言われるものって、結局は「顧客との接点を作って、認知・興味の向上」のためなんですよね。
なので、今回のポイントカードの件については、カードを持つことで、お店の近くを子どもを連れて通れば、
「あ、そこの店に行って、そうだ、今日のなんとかをやって、ポイントが溜まるか見に行こうよ」
的なことを子どもが言うようになるわけですよね。
しかも親は子どもにそんなふうに言われたら、時間に余裕があれば行くことになるわけです。
そうしたら
「そういえば電池が切れて買わなきゃいけないんだったな」
とか、
「そういえばこれこれ見たいなと思ってたんだよな」とか言って、買い物をする機会を増やせるわけです。小さいお金をパラパラでも。
それを繰り返すことにより
「電気用品店といえば、ヤ●ダ電気」ていう感じに、親と子ども両方に擦り込みができるわけです。
なので、「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」っていう言葉もあるように、
この場合の将は「親」、馬は「子ども」ということで、子どもを対象にアプローチをかけることで、その親の購買活動につながる。
していえば、将来的にもしそれが続けば、
子どものほうも「気用品屋といえばその店」となり、
親子二世代にわたって顧客の教育ができるというシステムなんですよね。
子ども自身も「将」になるというわけです。
子ども用のポイントカードの効果はすごい
というわけで、つまり子ども用のポイントカードを作ることで、
一石三鳥ぐらいのいいとこ取りができるということになるんです。
自分を対象にセールス掛けられると「いりません」で済むところだけど、
やっぱり断りにくい状況とか、子どもをを狙っていくというのはすごくいい手法だなと思いました。

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